漫画のセリフをご紹介いたします
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息子
「 お袋。親父の財産の相続の件だけど… 」
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母親
「 あぁ。その件ね。近々ちゃんと話し合わなきゃいけないって思ってたんだ。 」
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息子
「 お袋は親父の残したこの家にそのまま住んで生活して大丈夫。俺は家族で住んでいる自分の家があるから。 」
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息子
「 その代わりって言ったらなんだけど、親父が残した貯金の3000万は俺が全部貰っていいか? 」
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母親
「 え?あの貯金全部かい!? 」
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息子
「 あぁ、全部。だってお袋は親父の残したこの家を相続して、そのまま住む事になるんだからいいだろ?家を相続しない代わりに俺は貯金の方を貰おうって思って 」
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母親
「 そんな…家を相続しても年金だけじゃ暮らしていけないんだよ?お父さんが何かあった時の為にって手を付けないで残してくれていた貯金なんだ。せめて半分と言うわけにはいかないかい!? 」
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息子
「 はぁ?家を相続して貯金も半分にしろって…それは少し不公平じゃないか? 」
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母親
「 でも…このままだと生活が困るんだ 」
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息子
「 そんなこと言ったって…。どうすりゃいいんだよ… 」
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母親
「 はぁ…参ったねぇ…家を相続しても年金だけじゃ流石に暮らしていけん…。相続なんて初めてなもんだから、どうしたらいいのか… 」
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母親
「 ん?くりはら会計事務所…ねぇ…ここにきいてみようかしら 」
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栗原
「 はい、くりはら会計事務所、栗原です 」
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母親
「 すみません。相続の件で相談したいことがありまして… 」
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栗原
「 お電話ありがとうございます。どういった相続の内容でしょうか? 」
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母親
「 実は1週間前に主人が亡くなりまして、今長男の息子と相続の件で揉めているんです 」
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栗原
「 なるほど…かしこまりました。そうしましたら一度直接お話をさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか? 」
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母親
「 はい。大丈夫です。あの…ちなみに家まで来ていただくことは出来るんですかね?私がそちらに行った方がいいんでしょうか? 」
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栗原
「 どちらでも大丈夫ですが、どうされますか? 」
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母親
「 ちょっと足腰があまりよくなくて…来てもらっても良いですか? 」
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栗原
「 もちろんです。では後日ご訪問させていただきますね 」
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母親
「 すみませんねぇ。ありがとうございます 」
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栗原
「 なるほど…ご主人の残されたこちらの家をお母様が相続する代わりに貯金の方は全て息子さんが相続したいと… 」
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母親
「 はい…。でも、この年ですし、年金暮らしなものでお父さんの貯金がないと生活費が困ってしまうんです 」
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栗原
「 そうしましたら“配偶者居住権”というものがあるので、そちらを活用するのはいかがでしょうか? 」
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母親
「 配偶者居住権? 」
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栗原
「 えぇ。夫婦の片方が亡くなられた場合に残された配偶者が亡くなった方が所有していた建物に生涯、又は一定の期間無償で居住することが出来る権利になります。 」
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栗原
「 この所有権自体を息子さんに譲渡することによってその他の財産や貯金などをわけることが可能となります 」
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母親
「 そう言うのがあるんですか?それならそのように進めて行きたいです 」
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栗原
「 かしこまりました。それでは手続きに入りますので、一度息子さんとも詳しくお話ししたいです。よろしいですか? 」
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母親
「 わかりました。息子に連絡をします 」
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息子
「 なるほど…わかりました。それで大丈夫です 」
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栗原
「 ご納得いただきありがとうございます。では、お母様。これより手続きに進ませていただきます 」
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母親
「 えぇ。よろしくお願いします 」
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母親
「 栗原さん。この度は本当にお世話になりました。栗原さんが動いてくっださったおかげで、家に住み続けることも出来て財産も息子とわけることが出来ました 」
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栗原さん
「 とんでもございません。息子さんとは仲直りされましたか? 」
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母親
「 えぇ!ちゃんと和解しました。本当にありがとうございます 」
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栗原
「 またなにかありましたら是非お気軽にご連絡くださいね 」
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母親
「 えぇ。ありがとうございます 」